【Excel/VBAのこと 02】
【Excel のこと 01】で作成した、個人用マクロブックに、
一行/一列を追加するマクロを VBA で記述していきます。
そのあと、そのマクロをいつでも、クリック一回で使えるように設定します。
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VBEを開く
VBE(Visual Basic Editor)は【Excel のこと01】で設定した、
開発タブから開けますよ。
そしたら、【VBA Project (PERSONL.XLSB) 配下で標準モジュールを作成します。
(メニューバーの挿入からも作成できます)
次に、作成した【Modul1】の【オブジェクト名】を分かりやすいものに変更します。
これから、このモジュールの中に簡単なマクロをいくつも書いていきます。
マクロを書く
ではまず、一行追加 と 一列追加 です。
一行追加はこんな感じ
****************************************
Sub 一行追加
Rows(Selection.Row).Insert
End
****************************************
一列追加はこんな感じ
****************************************
Sub 一行追加
Columns(Selection.Column).Insert
End
****************************************
最初と最後の文は、「コードはここからここまで」 って教えている区切りみたいなものだから
実際のコードは一行だけ!
では、行追加の例で簡単に説明です。
Rows・・・行を指定しています。
(Selection.Row)・・・現在選択されているセルの行を指定しています。
Insert・・・挿入を指定します。
どうでしょう? 一行だけです。多分難しい英単語ではないと思います。
Rows の後に続くかっこの中に「何行目」を指定します。
基本的には、かっこの中に数字を記述します。(1とか3とか456とか)
しかしここで、【Selection.Row】というものを使えば、
「今選択しているセルの行」
を指定することが出来るのです。
(列も同じことです)
リボンに設定する
マクロが記述出来たら、リボンに設定していつでも使えるようにします。
【リボンのユーザー設定】を開いて
【新しいタブ】を追加して名前を変更しましょう
【新しいグループ】も名前を変更します。
次に、作成したグループの中に、一行追加のマクロを登録していきます。
①グループを選択して
②【コマンドの選択】から【マクロ】を選択して
③【PERSONAL.XLSB!一行追加】を選択して
④【追加】ボタンをクリック
⑤追加されたか確認しましょ
追加されたマクロの名前が長いので、【名前の変更を】クリックして変更しましょう。
名前の変更とアイコンも選択できるので、
好きなもの、分かりやすいものを選択して、OKをクリック。
Excel のいつもの画面に戻るので、追加した【マクロ】タブを開いてみると、
こんな感じで出来ました。
これで、いつでも、どんなファイルにでも、クリック一回で行を追加することが出来ます。
今までの行追加って
左側の行の数字の所をクリックして、
一行全部選択して、
右クリックして、
挿入をクリック
ではありませんでしたか?
このマクロは、一行全部を選択する必要はないので、
例えば・・・
マウスポインタは、このマクロのボタンの上に置いておいて、
セルは 列Aの一行目に置いておく。
左手で下矢印キーを押して行って、挿入したい行に来たら、右手のマウスでクリック。
また、矢印キーでセルを移動させて、クリックで挿入。
なんて操作が可能です。
行を選択 → 右クリック → 挿入
なんて操作は1秒くらいかもしれませんが、
それがさらに短縮できる方法があれば、それを使いたくなってしまうものなのです。
それに、短い時間で作業、操作が完了すればするほど、
ストレスはたまりにくいと思います。
(少なくとも tuna-kichi はそう感じています)
Excel の操作が出来る人は、Excel がその操作ができることを知っている
ということなのです。(あたりまえですが)
その操作自体を Excel 自身にさせるように移行しませんか?
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おまけ
”マウスポインタ動きません”
【Excel のこと01】のおまけでも紹介した、トラックボールマウスですが、
このマウスはボールをコロコロ転がさないとポインタが動きません。
普通のマウスではクリックと同時にマウス自体が動いてしまって、
クリック失敗したり、隣や、下のリンクをクリックしてしまう
ということがありますが、
このトラックボールマウスはそんな誤動作はありません。
ポインタの位置を決めたら、あとはボールに触らずにクリック!
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